活動内容

はじめに: 一般社団法人GAJaの自己紹介

一般社団Gateway APP Japan(GAJa)の歴史は、伝わるべき情報が伝わらなかった東日本大震災に始まります。発達した情報通信技術がありながら生まれていた情報からの孤立を繰り返さないために、GAJaは、誕生しました。

2020年4000万人という政府の目標達成に向けて、今後、外国人旅行者の受け入れ態勢の整備が進んでいくでしょうが、全国各地にとって、コミュニケーションの壁の解消は、解決が容易ではありません。ひとたび大規模な自然災害が起きれば、何が起きているのかも分からずにパニックに陥ってしまう外国人もいるでしょう。根拠のないデマも流布します。旅行者ではなく住民の外国人も国内各地に暮らしているので、災害から彼らの命を守り、安心を用意することは、日本がいま取り組むべき優先課題の一つです。

GAJaは、一般社団化したのは昨年(2015年)6月のことで、以来、国内外で利用が急拡大するスマートフォンをベースに、日本人も外国人も自身の国の言葉で災害情報等を受けられるよう、そのシステム開発にも取り組んできました。そして、一年後の本年(2016年)6月、災害情報の多言語対応を実現するクラウドサービスとスマートフォンアプリが熊本地震の被災地の復興に役立とうとしています。被災地の復興支援はもとより、外国人観光客を迎えたい地域や外国人との共生に取り組んでいる全国各地にも利用してもらうことに、GAJaは、これから取り組んでいきます

外国人旅行者はWi-Fiが無料で使えるアプリならばダウンロードするでしょうし、大規模自然災害やテロが発生したときに自国民にメッセージを伝えることができるアプリならば大使館や領事館等が自国民にダウンロードを呼びかけてくれることもあるでしょう。充実した観光情報が便利に使えるアプリならば、旅行者は、進んでダウンロードするでしょう。地域をPRするキャンペーンと組むこともできます。

命を守るだけでなく、外国人旅行者に観光スポットやイベント開催をプッシュで知らせる、利用言語や国籍、性別や年齢といった登録情報を使ってもてなす、外国人旅行者に各地を世界に情報発信してもらう……そういった工夫によって、多言語による災害情報の伝達を当たり前にしていきたいと考えています

GAJaは、様々な取り組みを束ねていくことでスマートフォンアプリの価値をさらに高めてダウンロードされる状況を作り、束ねられた取り組みがいよいよ活性化してアプリの価値が高まっていく、そういう好循環を創造することで、多言語災害情報提供のシステムの利用を広げていきます。

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